三茶の“地力”(ちりょく)そしてワンダーランド

今年も世田谷アートタウン『三茶de大道芸』の季節になりました。
お陰さまで『三茶de大道芸』は、多くのお客様にお出で頂いて、年々成長し、日本を代表する、大道芸フェスティバルになることが出来ました。このことは、当然、地域の人々、せたがや文化財団、各地から集まるボランティア、世田谷区の総力を結集して初めて成し遂げられたものと思います。しかし、それだけで、このようなフェスティバルが出来るか、というとそうではありません。何処の地域でも出来ることではないのです。三軒茶屋の地の力、地力に負うところが大きいのではないか、と考えています。
三軒茶屋は、フェスティバル以外の日常の日々に、すでに、つい日常の時間、様々な制約を忘れさせる空気が流れています。迷宮なのです。その様に繁栄する三軒茶屋の地力に感謝しつつ、世田谷アートタウン『三茶de大道芸』では、アートをテーマに、世田谷パブリックシアター内、それの位置する、三軒茶屋、太子堂の街が会場になり、街中を飾り、アーチストがそこここで演じ、通りには怪しげな物の怪が徘徊する、ワンダーランドに変貌します。
今年の世田谷パブリックシアター内、恒例となりました「三茶deバラエティー」では『不思議の国のアリス』を上演します。アリスがウサギを追って穴に落ちて行った先は、実は三茶de大道芸の会場だったのです。皆様も日常を忘れて、アリスと一緒に不思議な経験をして頂きたいと願っています。