ドリームワールド

サーカス小屋は高い梁(はり)

  そこには一つのブランコだ

見えるともないブランコだ
頭倒(さか)さに手を垂れて

  汚れ木綿の屋(や)蓋(ね)のもと

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

              (中原中也『サーカス』より引用)

サーカステントの中はドリームワールドです。
その外には世間の厳しい風が吹いていますが、
中では見えるともないブランコに、観客がゆあーん ゆよーん ゆやゆよんと揺れています。
テントの中は母親の胎内と同じ、安らぎと平和に満ちています。
大道芸の日の三茶は、まるでテントの中。
お客様は、日常を忘れて、ゆあーん ゆよーん ゆやゆよんと過ごします。
三茶の街はドリームワールドになるのです。