野原や山を歩いていると、私達は様々な花を見かけます。そして、力強く、可憐に咲く花に、つい立ち止まってしまいます。手入れの行き届いた庭園に咲き誇る花と違い、野の花には、何か親しみを感じるからなのです。
日本の歴史の中で、「大道芸」は人々にとって一番身近な芸能でした。
そして、その中から、現在「伝統芸能」と呼ばれる芸術に進化してきました。例えば、歌舞伎、浄瑠璃のように。大道芸には決まった演目は有りません。劇場、コンサートホール、サーカステント、それぞれの場所から、外へ出ると、全てが「大道芸」になるのです。人々の身近で演じることで、人々は親しみを持って楽しむのです。まるで野や山で咲く花を見るように。
『三茶de大道芸』は三軒茶屋の街を、野や山に変えます。そしてそこでは、野に咲く花の様に、いわゆる大道芸人だけでなく様々なアーティストやミュージシャンに出会うでしょう。お客様も、このフェスティバルでの出会いを、身近な芸能としてお楽しみください。